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皆さんは、「帳票」という言葉を聞いたことありますか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、子供からお年寄りまで誰もが一度は見たり触れたりしたことがあるものです。
そもそも、「帳票」という言葉は会計用語の「帳簿」と「伝票」が合わさってできた会計用語と言われていて、主にお金のやり取りを記録したものを指します。出力したものは紙の印刷物や電子データなどで記録されます。
このような話を聞くと、なんだか難しそうだなぁ?と思うかもしれませんが、身近にあるものを想像してもらうとイメージが付きやすいと思います。
たとえば、荷物を送る時に記入する宅配伝票や、カード会社などから毎月送付されてくる明細書なども帳票の一種と言えます。みなさんも一度は見たことがあると思います。
日本では、様々な文字(英数字・ひらがな・カタカナ・漢字など)や、形(縦書き・横書きなど)の表現があるため、できるだけ分かりやすく情報を記録・伝達できるよう、外国と比較して帳票の見た目に大きくこだわる傾向が強いです。
こだわりのある日本の帳票印刷ですが、帳票には大きく分けて2つの種類があります。
一つは、宅配便の配送伝票のように決まった場所に文字や数字を印刷するようなもので、これを固定帳票といいます。
もう一つは、クレジットカードの明細書のようにページ数や合計欄を明細の数によって変化させて印刷するもので、これを可変帳票といいます。どちらも同じ帳票ですが、違いがありますのでもう少し深堀りしてみましょう。
固定帳票の代表格には、転写式(数枚が重なった用紙で下の用紙に複写される)の配送伝票や源泉徴収票など、決まった形や場所に印字するようなものがそれにあたります。
罫線や表題などの固定部分はあらかじめ紙に印刷されていて、その上に文字や数字を印字していくため、印字するデータがない場所は空白になります。固定部分があらかじめ印字された用紙のことを「プレプリント用紙」や「専用伝票」のような言い方をします。
これらのように、固定的な見た目のまま印刷されているため「固定帳票」と呼ばれています。
固定帳票に対して、見積書や請求書などのように明細行数が一定でない(可変である)場合の帳票は「可変帳票」と呼ばれています。データの出力量によって印字する場所が変化するため、任意のタイミングで小計や合計を出力することができます。
明細行をN字に折り返したり、月毎に小計行を差し込んだりと、データの内容や行数に応じて見た目を変化させて、より見る人が分かりやすい多彩な表現ができるようになります。
帳票が、ごく身近なものでどのようなものであるのかお分かりになりましたでしょうか?
固定帳票と可変帳票を、SVFで帳票出力を行う場合は様式ファイルの設計方法が異なります。
可変帳票を作る場合、SVFでは特徴的で使い勝手の良いレポートライター機能というものを使って帳票設計を行います。
(余談ですが、同じ印刷の種類でもチラシやポスター等を印刷するDTPと呼ばれるものもありますが、帳票の分野とは別物ですので誤解のないように・・・)
長年SVFは、システム開発にはなくてはならない帳票開発において、独自性の強い日本の帳票出力の要求に答え続けることにこだわりをもっており、帳票開発にはなくてはならない存在になっています。
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