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日本の帳票では、『環境依存文字』や『外字』など、出力環境によっては表現できない文字を出力しなければならないケースがよくあります。
今回は、『表示できない文字』とは何か。またSVFでは、この『表示できない文字』をどのように出力するのかをご紹介します。
日本では、文字の集合単位に様々な規格があり、時代の背景、OSやプリンタ、出力するファイル形式によって、採用されている規格が違っています。
例えば、『ハシゴ高』や『まる1』、『カッコ株』は、JIS X 0208:1990 (いわゆる、JIS90)には含まれない最も基本的な環境依存文字です。
最近では、Windows Vista 以降でMSゴシックやMS明朝に採用されたJIS X 0213:2004にはSJISに含まれない文字も多く存在するため、Windows上では問題なく見えていても、環境を変えると表示できなくなってしまうことも発生します。
更に、日本ではユーザーが自由に作成できる『ユーザー定義外字』という文字コード範囲もあり、この範囲を利用すると『ユーザー定義外字』を登録している端末でしか表示されなくなってしまいます。
オープン系システムで帳票を出力する場合、帳票を作成するアプリケーション、表示する端末、プリンタなど様々な環境が混在し、文字の規格も統一することが難しくなります。そのため、環境に依存する文字を利用する場合、全ての文字が正しく出力できているか注意する必要があります。
そんな厄介な『表現できない文字』ですが、SVFを利用すれば簡単に解決することができます。
『フォント埋め込み』機能で解決できます。
この機能を使うと、SVFサーバー上でPDFや印刷データの中に表示するフォントのデータを埋め込んで出力するため、帳票を出力するプリンタや表示端末には依存せずに文字を表現することができます。
フォント埋め込み機能は、PDFやPostScript、PCL5のようにフォント埋め込みに対応された機種でのみ利用が可能です。
「SVF for PDF」や「SVF for JavaPrint」のユーザーズマニュアルで「フォント設定」を検索すると設定方法が確認できます。
『ソフトフォント』機能で解決できます。この機能を使うと、SVFサーバー上で、特定の文字コードのみ、事前に登録した字形のイメージを埋め込んで出力します。
ソフトフォント機能の場合、字形のイメージを埋め込むだけのため、機種問わず利用が可能です。
「SVF for PDF」や「SVF for JavaPrint」ユーザーズマニュアルで「ソフトフォント」を検索すると設定方法が確認できます。
『環境依存文字』や『外字』は、日本の帳票ではよく話題に上がりますが、要件定義段階では気づかれずに本番直前に大騒ぎになることも多くあります。SVFを使うことで簡単に解決できますので、是非ご活用ください。
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