テスト印刷(プレビュー)をテストデータ取り込みモードで実行するときのCSVってどういう形式にすればいいの?とお困りの方に、本エントリではCSVの基本的な書式について解説したいと思います。
上位アプリケーションからSVFに渡すときの為だけでなく、用意したCSVでテスト印刷(プレビュー)をすることで、本番運用に近づけたテストが行えますのでとても重要なところになります。
CSV作成に際しての特に重要なポイントは次の3点です。
- ポイント1:使用可能な区切り文字
区切り文字についてですが、SVFで使用できるヘッダ項目、およびデータ項目の区切り文字にはカンマ「,」、またはタブになります。本エントリではカンマ区切りとして説明します。
- ポイント2:文字コード
作成するCSVの文字コードについてですが、日本語環境のExcelで作成する場合はMS932になります。テスト印刷での初期値もMS932がデフォルトになります。日本語以外の言語を利用する場合はUTF-8やUTF-16で保存してください。
- ポイント3:1行目は必ずヘッダ名(=フィールド名)にしてください。
なお、可変帳票のためのCSV設計手法については本エントリでは説明しません。
上記のポイントを踏まえてCSVを作成すると、例として下記のようになります。
◆CSVファイルの例(カンマ区切り)
上記はよくある商品発注の明細ですが、1行目にヘッダ名(=フィールド名)が記載されており、2行目以降に実際の明細を記載しています。ここで気を付けなければならないのはカンマ(,)の取り扱いについてです。金額を3桁区切りにしている場合、カンマ記号(,)がデータ中に入ることがあると思いますが、区切り文字としてのカンマ(,)と区別するため、必ずダブルクォーテーション(“)でデータを囲ってください。
ここまでできたら、あとは必要な数の分だけ、明細を増やせば完成となります。
ということで、今回はSVFの最も重要なポイントの1つであるCSVの書式について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
ポイントをしっかり押さえ、こまめなテスト印刷(プレビュー)を繰り返すことで手戻りを防ぐことにつながりますのでここでマスターしておきましょう。