インボイス制度の施行により、仕入税額控除の要件の1つとして一定の記載要件を満たした適格請求書の保存が必要になります。
当記事では、適格請求書が必要になる背景、適格請求書に求められる記載項目、SVFで適格請求書を作成する際のポイントを解説します。また、SVFで設計した適格請求書の様式ファイルのサンプルのダウンロードも可能です。
課税事業者は、適格請求書発行事業者以外から仕入れを行った場合に、原則として仕入税額控除が適用されなくなります。
課税事業者は、適格請求書発行事業者が発行する適格請求書(インボイス)を受領・保存等することで、仕入税額控除の適用を受けられるようになります。
また、適格請求書発行事業者は、買手である取引先(課税事業者)から適格請求書の交付を求められたときは、適格請求書を交付する必要があります。
取引先への送付方法やデータ形式に決まりはありませんが、適格請求書に必要な項目の記載が必要になります。
適格請求書には、以下の情報が記載されている必要があります。
SVFを利用して適格請求書を作成する際のポイントは以下の通りです。
請求書を受領した買手側は、適格請求書上の適格請求書発行事業者番号と国税庁から公表されている適格請求書発行事業者一覧を突合して、仕入税額控除が可能な事業者であるか確認します。取引先が確認しやすいように、適格請求書発行事業者番号はなるべく大きく記載しましょう。
請求書を受領した買手側は、適格請求書に求められる記載要件を満たしているか確認をします。この時、記載要件である項目が請求書上に散らばっていると、確認作業が大変です。適格請求書の確認項目同士はなるべく近くに配置するようにしてください。
取引先、または自社の文書管理に、弊社のinvocieAgent(旧SPA)を使用している場合は、取引日付・取引金額・取引先名(適格請求書発行事業者名)・適格請求書発行者登録番号のフィールドには、SVF検索フィールド設定をすることをお勧めします。SVF検索フィールドを設定することにより、SVFで作成したPDF内のデータをinvoiceAgentが直接読み取り、自動的にカスタムプロパティに登録し、検索や文書仕分けに活用することが可能となります。設定手順と各フィールドの設定例を以下にご案内します。
■各フィールドの設定例:
SVFフィールド名 |
検索フィールド名 |
データ型 |
備考 |
請求書発行日 |
取引日付 |
文字型 |
仕分等に利用可能なため文字型を指定 |
請求金額合計 |
取引金額 |
数値型 |
|
取引先名 |
取引先名(受領側) |
文字型 |
発行側(売り手)が電帳法対応する場合の取引先名 |
自社名 |
取引先名(発行側) |
文字型 |
適格請求書発行事業者名 |
適格請求書発行事業者登録番号 |
適格請求書発行者登録番号 |
文字型 |
|
文書定義設定と処理定義設定で、PDF内のSVF検索フィールドとinvoiceAgent上のカスタムプロパティの紐づけ設定をする。
※invoiceAgent での設定方法については、invoiceAgent製品ガイドの、以下の項目を参照ください。
以下よりダウンロードし請求書作成の際の参考帳票にしていただけますと幸いです。
※ダウンロードボタンをクリックするとzip形式でダウンロードいただけます。解凍してご確認ください。
※サンプルには「鑑」と「明細」があります。実行環境に合わせて「鑑」の『リンクフォーム名』を変更してご利用ください。
※本記事の情報は、2023年09月28日現在のものです。
※利用バージョン SVFX designer v9.2.2
Related article
Pick up
Ranking
Info