Nullの項目で意図したアラートにならない…そんな経験ありませんか?
予算があるのに実績がNullのときはアラート有り、予算がないのに実績があるときはアラート無しにしたい…
そんなときに使える「事後計算項目」”小ワザ”テクニックをお伝えします!
この記事のポイント
例えば売上金額÷予算金額で達成率を出すとき、Nullを含むものは”結果がすべてNullになってしまう”ためアラート対象外になってしまいます。(「計算結果がNULLの場合0とする」にチェックをいれるとNullを含む結果がすべて0となり、すべてアラートの対象に入ってしまいます。)
紹介する”小ワザ”を利用すると、売上金額のNullを0として置き換えるのでアラート対象とすることができます!
設定方法
本記事では、売上実績と予算金額による事後計算項目で、予算金額があるのに売上金額がNullのときはアラート有り、予算金額がNullで売上金額があるときはアラート無しになるように設定していきます。
[データソースエディタ]>[追加項目作成]>[事後計算項目]を選択し[OK]をクリックします。
項目名:任意の名前
計算式:NVL(Self([売上金額]),0)/Self([予算金額])*100
と入力し[OK]をクリックします。
NVL関数は事後計算項目で使える数学関数の1つです。NVL(引数1,引数2)とすることで引数1がNULLの場合に、引数2に置き換えたものを結果とします。引数1がNULLでない場合は、引数1が結果となります。
今回は売上金額がNullだった場合は0、それ以外はそのまま値を返すことで、予算金額があるのに売上金額がNullのときの結果を「0÷予算金額」としてNullではなく0にしてアラート対象としています。
その他の事後計算項目で使用可能な関数は以下のマニュアルをご参照ください。
※京都中央店はプレビュー表示上は0.000000となっていますが、実際はNullなのでアラート対象外となっています。以下の記事で集計表の0やNULLの表示/非表示を切り替える方法を紹介しています!
さいごに
いかがでしたか?ちょっとした小ワザでNullの項目があっても意図したアラートが可能です!今回はシンプルに分母である売上金額を置き換えることでアラート対象にしましたが、事後計算項目では三項演算子やif文も使うことができるため、今回紹介したNVL関数を条件としてより複雑な条件分岐も可能です。ぜひお試しください。