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Dr.Sumのテーブルの各項目で「精度」というものが設定できることをご存じでしょうか?
精度を設定することでインポート時にありえないデータをそもそもインポートしないようにできます。今回はそんな「精度」についてユースケースをご紹介します。
精度は簡潔に桁数を設定するものです。精度の設定については テーブル上で右クリック>プロパティ から精度の変更ができます。データ型が次の場合、精度を設定できます。
[VARCHAR]
255桁まで設定できます。省略(0を指定)した場合の桁数は、65,535です。
[NUMERIC]
小数点以下を含む総桁数を設定します。33桁まで設定できます。たとえば「12.345」の精度は5となります。
[TIME]、[TIMESTAMP]、または[INTERVAL]
1秒未満の秒数について、小数点以下の桁数を設定します。6桁(マイクロ秒)まで設定できます。
Dr.Sumマニュアル:[テーブルの作成]画面 |
顧客CD(顧客コード)のように桁数が決まっているようなデータがよくあります。このようにコードを示すような項目は基本的にデータベースの整合性や可読性を担保するために桁数が決められているケースがほとんどです。例に上げているように8桁と決まっているようなコードがある場合「精度」を8に設定します。そうすることで8桁以内のデータであると定義できます。※8桁以内の5桁等はインポートされます。
8桁を超えるデータをインポートするとデータフォーマットエラーが出てインポートできなくなります。Dr.Sumをデータ統合基盤として利用する場合、さまざまなシステムからデータをインポートすることがありますが、コード体系を維持するためにご活用いただけるかと思います。
本来インポートすべきでないデータを「精度」であらかじめ省くことができます。しかしその原因を考えてみると、人手を介したExcelファイルのインポートでエラーになることが多いです。既存のデータベースなどからデータをインポートする際はそもそもコード体系が整っているケースがほとんどですがExcelファイルのように手入力したデータにはどうしてもヒューマンエラーが起きてしまいます。
例えば予算編成時期に各部門に割り当てられて各月の予算は多くて「千万」単位とします。その場合「億」単位のデータは入ってきてはいけませんが入力の桁数が多く、末尾に0を1つ多く入力してしまったというミスは発生しそうなのはお分かりいただけるかと思います。
このようなヒューマンエラーが発生しそうなケースがある場合に「精度」を設定してありえない桁数のデータをあらかじめインポートさせないようにすることがおすすめです。
精度を変更するとファイルサイズが増幅してしまいます。リビルド(再構築)では新しい領域を確保してレコードを再配置することで最小限のファイルサイズにすることができます。
テーブルを再構築する際はEnterprise Managerを開きテーブルの右クリックから 再構築>OK と選択するとリビルド(再構築)されます。
詳細については下記URLをご参照ください。
Dr.Sumマニュアル:テーブルを再構築する |
またDS Scriptを使用すると、リビルド(再構築)が必要なテーブルにのみ処理をすることが可能です。リビルド(再構築)に興味がありましたらぜひこちらも御覧ください。
精度を活用して入力ミスによるデータのインポートを未然に防いだりとさまざまなシーンで利用できる機能かと思いますので是非意識して設定してみてください。
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