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開発環境で設定したDr.Sumの情報を本番環境で適用する際に困ったことはありませんか?
オンラインマニュアルにはバージョンアップ時の移行手順の記載はありますが同じバージョンで開発環境から本番環境に移行する際の手順は明記しておりません。開発環境から本番環境に移行を検討されている方はこの記事を参考にしてみてください。
移行に必要なものは多数ございますが、今回は必須事項となるような移行情報に絞ってご説明します。
<参考>
バージョンアップによる移行手順ですが移行の対象として参考にしてください。
Dr.Sumマニュアル:2-1 Dr.Sumの移行の概要(Ver. 5.0~Ver. 5.6) |
システム情報を移行する際は
Dr.Sumのインストールディレクトリ\Server\system\sysdb
内のファイルを本番環境の同一のフォルダー内にコピーするだけで簡単に移行することができます。
<システム情報移行例>
このようにDr.Sumのサーバー上で設定している情報がファイルを置き換えるだけで反映されます。
Enterprise Managerからバックアップ/復元する場合は下記URLをご参照ください。
Dr.Sumマニュアル:2.16.3. システム情報をバックアップまたはリストアするーシステム情報をバックアップする |
ユーザー情報を移行する際はまず開発環境のEnterprise Managerから「システム情報のエクスポート」を実行します。
ユーザー情報、グループ情報、グループレベル情報をCSVファイルでエクスポートします。ファイル名は任意で設定できます。
エクスポートされる情報については下記URLをご参照ください。
Dr.Sumマニュアル:2.16.1. システム情報をエクスポートするーCSV形式でシステム情報をエクスポートする |
ユーザー情報を本番環境で適用させる際は本番環境でEnterprise Managerにログインをし、エクスポートしたCSVファイルを「システム情報のインポート」からインポートします。
ユーザー情報、グループ情報、グループレベル情報をインポートすれば完了です。
※ユーザー情報をインポートする際は管理モードに切り替えます。
管理モードでは設定中の管理ユーザー以外を強制的にログアウトさせることができます。
データベースファイルに関しては開発環境のデータベースファイルを本番環境にコピーするだけで移行可能です。
データベースファイルをコピーした後は、移行するデータベースの数が少ない場合は手動で「既存のデータベースを追加」を実行します。
移行するデータベースが多い場合はコマンドで一括追加/更新をお勧めします。
データベースを追加:dwdb_create
データベースを更新:dwdb_set
<参考>
データベースファイルのディレクトリに関してはEnterprise Managerからデータベースのアイコン上で「データベース名を右クリック」>「プロパティ」からご確認いただけます。
仮想テーブルを移行する際はまず開発環境のEnterprise Managerの「サーバー」>「設定」から仮想テーブルルートを確認します。確認したらエクスプローラーで実際の仮想テーブルルートのフォルダーを確認します。仮想テーブルが「~.vtb」「~.vtf」の2ファイルでそれぞれ構成されていることがご確認いただけます。これら全てを本番環境の仮想テーブルルートにすればコピーすれば完了です。
※仮想テーブルでODBCデータソースを使用している場合は接続先名等を統一させておくことが重要です。
DSQLはDr.Sum Serverに対して直接SQLを記述して操作ができるコマンドラインツールですが、実は設定ファイルが存在します。
例えばsetコマンドでSELECT時に表示する行数を設定したり、
aliasコマンドでコマンドに別名を設定したりすることができます。
これらの設定情報は
C:\Users\<Windowsのユーザー名>\AppData\Local\DWODS57Apps\DSQL
に保存されています。※今回はバージョンを5.7とします。
本番環境にこれらのファイルをすべてコピーすれば設定完了です。
今回は開発環境から本番環境にDr.Sumを移行する際の必ず必要となるような情報をお伝えしました。この情報だけでなく他に移行する必要があるものがあるか、あらかじめリストアップして取り組みましょう。
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