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Dr.Sumには異なるテーブルを縦に結合する「マルチビュー」という機能があります。(データベースの世界ではUNIONと呼びます)
本記事ではマルチビュー機能について紹介します!
※ マルチビュー機能を利用する場合はマルチビューオプションが必要です。
上の画像では項目数や項目名が同じものを縦に結合していますが、実際の利用シーンでは結合したいテーブルの構造が異なるケースもあります。
ビュー機能を使って項目を抽出したり項目名を変更することで、異なるデータ構造のテーブルも結合することが可能です。
本記事ではテーブルの構造が異なるケースで結合する方法についてもご紹介します。
では早速、設定方法をご紹介します。
まずは同じデータ構造のテーブル同士を結合する方法を紹介します。
サンプルとして、Dr.Sumに項目名や項目数が同じテーブルを2つ用意します。
Enterprise Managerのメニューから[マルチビュー]をクリック後、右クリックして[新規作成]を選択します。
サーバー、データベース、結合するテーブルを選択します。
「テーブルの追加」画面では、テーブルの他にビューやマルチビューを選択可能です。
テーブル選択の際、データ構造が異なっているとエラーメッセージが表示されます。もしエラーが出る場合は、各テーブルについて以下の4点が一致しているか確認してみてください。
■項目の数
■項目の名前
■項目の順序・・・テーブルAが「日時/デバイスID/温度/速度」、テーブルBが「デバイスID/日時/温度/速度」となっている場合、日時とデバイスIDの順序が一致しておらず結合できません。
■項目の型・・・数値型(NUMERIC)や文字型(VARCHAR)など、型が一致していないと結合できません。
テーブル選択後、[OK]をクリックするとマルチビューが作成されます。
では、中身を確認してみましょう!
2つのテーブルが縦に結合することが確認できました。
実際の利用シーンでは、結合したいテーブルの構造が異なるケースが多いです。
例えば営業部のデータと事業部のデータを結合して、まとめて売上を把握したい場合が考えられます。
この場合でも、項目名を合わせたり必要な項目のみを抽出するビューを作成することで結合することが可能です。
図のようなサンプルデータを使って解説していきます。
Enterprise Managerのメニューから[ビュー]をクリック後、右クリックして[新規作成]を選択します。
営業部・事業部それぞれのテーブルから「日付/所属/担当者/売上」の4項目になるようビューを作っていきます。
「ビューの作成画面」にて中央のエリアを右クリック→[テーブルを追加]で営業部のテーブルを追加します。
必要な4項目を選択し、[選択フィールドを追加]をクリックして項目の抽出を行います。
続いて事業部のデータについてもビューを作成していきます。
今回必要な設定は以下の2点です。
・必要な項目(日付、事業部区分、担当者、売上)を選択します。
・「事業部区分」の[別名]欄に「所属」と入力します。
営業部・事業部それぞれのビューを確認し、同じ項目数・項目名になっていることを確認します。
以下のページを見ていただくと、ビューでできる操作についてより理解が深まります!
Dr.Sumマニュアル:[ビューの作成] 画面 |
では、作成した2つのビューをマルチビューで結合してみましょう!
設定方法はセクション「構造の同じテーブル同士を結合する」と基本的に同じです。
「テーブルの追加」画面では、[ビュー]タブに切り替えて作成した2つのビューを選択します。
2つのビューが問題なく作られていれば、結合が可能です。
本記事ではマルチビューを使ってテーブルを縦に結合する方法を紹介しました。
実際にはデータ構造が異なるケースも考えられますが、ビューを使って項目抽出や項目名変更を行うことで同様に結合できます。
項目の抽出や項目名変更だけでなく、新しく項目を作ったり共通のキー項目から別のテーブルを横に結合(JOIN)を行ったりと、より幅広い加工を行うことができます。
ビュー機能と併せてぜひマルチビューを使いこなしていただければと思います!
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