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Dr.Sumでは、用途に応じてユーザーの操作権限を細かく制御できます。中でも、SELECTのみ許可し、データの変更(INSERT・UPDATE・DELETE)を防ぎたい、いわゆるRead Onlyユーザーを作成したい場面は多くあります。
たとえば以下のようなケースです:
本記事では、オブジェクト権限を用いたユーザー・グループ管理の方法と、SQL Executorを使った動作検証の手順までを解説します。
まずは、SELECTのみを許可する専用のグループを作成します。
Dr.Sum Enterprise Manager(管理コンソール)にて、以下の手順で進めます。
これで「Read Only User」はRead Only Groupに所属する状態になります。
次に、操作対象となるテーブルのオブジェクト権限を設定します。
社員マスタ
)を選択し、[Read Only Group]に対する権限を編集します。
以下のように権限を設定してください:
設定が完了したら保存します。
続いて、Read Only UserでSQL Executorを起動し、以下のようなUPDATE文を実行してみます。Read Only Userでログインをします。
UPDATE 社員マスタ SET 支店='1', 部署='2', 氏名='3' WHERE 社員コード='00001';UPDATE sales_data SET amount = 9999 WHERE id = 1;
→ 実行結果:権限エラーが発生します。
※「オブジェクトに対する権限がありません」のメッセージが表示されれば、設定は正しく機能しています。
再度、Enterprise Managerから以下の設定変更を行います。
他の操作(INSERT/DELETE)は引き続き✖のままにしておきます。
同じSQL文を再度実行すると、今度は正常にデータが更新されます。
→ 実行結果:UPDATE成功
このように、オブジェクト権限の設定によって、操作可能な範囲を柔軟にコントロールできます。
本記事では、Dr.Sumで「SELECTのみ許可するRead Onlyユーザー」を作成する方法と、それを検証する手順を紹介しました。
ポイントは以下の通りです:
この方法は、レポート閲覧専用アカウントや外部連携先との境界を設ける際にも有効です。
ぜひ自社の運用に取り入れてみてください。
Dr.Sumマニュアル;2.12.3. グループにオブジェクト権限を設定する |
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