invoiceAgent AI OCRでは、帳票の明細行のデータ化を行うことができます。
特に見積書や注文書のシステム連携をしたい場面では、取引先名や取引日付といったヘッダー情報だけでなく、商品ごとの金額や個数といった明細行の内容をデータ化したいことが多いのではないでしょうか。
本記事では、明細行のOCR設定について解説します。
データ化のイメージ
下記のような注文書の明細行のCSVデータ化を例にご説明します。
OCR設定のコツ
OCR設定のコツについては、下記もご参照ください。
設定のポイント
基本操作
OCRの基本操作については、下記ページをご参照ください。
明細行の設定方法
手順1 読み取りたい項目の固定フィールドを設定する
まず最初に、明細行の1行目の位置に、項目毎に読み取り範囲を設定します。
(今回の例では、[コード/品名][数量][単価][金額]の4列分を設定)
① 項目に合わせたOCRタイプを選択(今回はすべて[テキスト])
② 明細行の1行目を項毎に範囲指定
③ 明細行の項目名を「フィールド名」に入力
手順2 繰り返しフィールドを設定する
次に、OCRタイプ[繰り返し]を選択し、透明の枠部分が明細行の1行目に、水色の部分が2行目にかかるように設定します。
この時、[コード/品名][数量][単価][金額]の4列分がすべて枠内に収まるようにします。
手順3 繰り返し項目と繰り返し回数を設定する
① 手順2で設定した[繰り返し]フィールドをクリック
② [詳細設定]をクリックして詳細設定画面を開く
③ 対象フィールドに繰り返したい項目が含まれていることを確認
④ [フィールド名]左の☑をクリック(対象フィールドが全て選択されます)
⑤ フォーマットの明細行数分、繰り返し回数を指定(今回は明細が8行のフォーマットであるため、[8]を設定)
手順4 繰り返しフィールドを調整する
水色の枠部分が明細表に正しく収まるように、透明の枠の位置やサイズを調整します。
下記画像の2枚目のように、枠の位置や高さを数値指定で微調整することも可能です。
実行結果をCSV出力する
処理定義を通してOCRを実行し、データ化出来ているか確認してみましょう!
OCRの結果は、SVF検索フィールドに格納され、下記マニュアルの方法でダウンロードが可能です。
なお、CSVのファイル名は下記のナレッジベースに記載の規則に従って出力されます。
項目順については、下記ナレッジベースの通り並び替えが可能です。
システム連携時の参考にしてください。
まとめ
本記事ではマニュアルでは確認しづらい、明細行のOCR設定の詳細について、動画を用いてご紹介しました。
帳票のデータ化・データ連携について興味がある方は是非お試しください!