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SVF Cloud Designer

複数枚の帳票出力を行う場合、やっぱりページ番号を出力したいですよね。当然SVFでもそのための機能が用意されています。システム変数を利用することでページ番号を印字できるのですが、この変数にも用途に応じていくつかの種類があります。

今回は「N/N」形式でページ番号を印字し、その際に利用するシステム変数について説明いたします。

フィールドを作成する

まずページ番号を印字したい箇所にフィールドを設置します。「N/N」の表示になるため、分子になるフィールド、分母になるフィールドとその間に固定文字の「/」を設置します。



フィールドに編集式を設定する

次に分子を表示するフィールドを選択しプロパティを表示します。編集式に「_PAGE_CNT」というページ番号を格納するシステム変数を設定します。また数字のフォーマットを指定するため「FORMAT」関数を使用します。編集式に設定する値は「FORMAT(_PAGE_CNT,”ZZ9″)」のようになります。

 

続いて分母を表示するフィールドを選択し、編集式に総ページ数を格納している「_TOTAL_PAGE_CNT」変数を設定します。

編集式に設定する値は「FORMAT(_TOTAL_PAGE_CNT,”ZZ9″)」のようになります。

テスト印刷する

この状態でテスト印刷を行うと、このように「N/N」形式で印字されたことがおわかりいただけたと思います。

以上でページ番号の出力設定は完了です。

システム変数の違い

よく聞かれるページ番号関連のシステム変数の違いに説明します。

_PAGE_CNT
キーブレイクによる改ページの単位のページ番号(連番)を取得します。

_SERIAL_PAGE_COUNT
1ページ目から最終ページまでの連番を取得します。
APIを利用している方であればVrInit~VrQuit関数間での帳票連番を数値型データで取得するといった方がわかりやすいかもしれませんね。

_TOTAL_PAGE_CNT
キーブレイクごとの総ページ数を取得します。

_TOTAL_PAGE_COUNT
総ページ数を取得します。(キーブレイクには影響されません)

_PAGE_GROUP_COUNT
ページのグループ連番を取得します。

 

注意事項
・APIを利用する時はVrSetForm関数のモードを4か5にする必要があります。
・_TOTAL_PAGE_COUNT、または_TOTAL_PAGE_CNTを使用して総ページを取得する場合は、1度印刷データを作成して最終ページ数を取得してから先頭ページを作成する為、処理時間が通常処理よりかかります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ページ番号の印字は最もよく使う機能の1つになりますのできちんとマスターしてくださいね。

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大江直輝

建設業向けパッケージを導入するSIerを経て2017年にウイングアーク1st株式会社へ入社し、SVF・SVF Cloud・invoiceAgentのプリセールスを4年経験し、2023年現在は製品サポート部にてお客様への技術回答をおこなっています。今後は自社製品がお客様の資産の一部になれるような価値訴求や顧客接点をもったCustomer Success活動に注力していきたいです。

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