★★★:よくある

SVFX-Designerで作れる様式ファイルは、大きく分けて2種類あります。今回は、どういった様式ファイルがあって、それぞれの特徴を解説。その上でどちらを使うといいのかをご紹介します。

2種類の様式をご存知ですか?

1つはベーシックモードと呼ばれるものです。

一般的な業務帳票の様式ファイルを作成する方法で、SVFX-Designerの標準設定はこのベーシックモードが選ばれています。そのため、意図的に設定を変更する場合をのぞいて、この方法が使われます。

ほとんどの帳票は、この方法で実現できます。具体的な機能例をあげれば、次のようなものがあります。

  • アイテムの動的な制御
  • ヘッダや合計業の動的な挿入
  • 自動改ページ設定
  • キーブレイク
  • グループサプレス
  • N字型の明細出力
  • 網掛け
  • 四則演算
  • 関数式
  • バーコード
  • 16色までのパレット色
  • 画像貼付 などなど…

上述のベーシックモードで実現が難しい場合どうしたらいいのでしょうか。ここで、もう1つの方式グラフィックモードが登場です。

この方法は、グラフィカルなデザイン、チャート、テキストフレームなどを含めた帳票を作成できます。

この方法で追加的に使える機能は、次のようなものです。

  • グラフィック専用アイテム
  • プロポーショナルフォント
  • フォントのマイナスピッチ
  • 塗り込み色や線色でグラデーション
  • パレット色は255色まで選択可能(ベーシックでは16色まで)
  • 矩形のコーナーで逆丸など装飾の選択肢が増加
  • 図形の変形、合成が使えたり、アイテムの自由角度の回転

などなどです。

これらグラフィックモード特有のアイテムが様式ファイルに1つでも含まれると、その様式ファイルはグラフィックモードとして取り扱われます。

どちらを使えばいいのか

では、どちらの様式を使うのがいいのでしょうか。ベーシックモードに比べてグラフィックモードは表現豊かな反面、以下、3つを考慮する必要があります。

1.出力機種が限定される

グラフィックモードはすべてのプリンターで対応しているわけではありません。このため、グラフィックモードを想定される場合は、出力先のプリンタの選定と合わせて行うことが大切です。対応機種については、以下のFAQが参考になります。

グラフィックモードに対応していないプリンタは、ドットプリンタやラベルプリンタなどがあげられます。一般的に対応しているページプリンタであっても、非対応機種もあります。その場合は、PDF、PostScriptなどを使います。

SVF for Java Printが対応している機種(ページ記述言語)について教えてください。

2.サーバへの負荷

グラフィックモードは豊富な表現、制御ができます。ただ、サーバでの処理がベーシックモードに比べると増えるので負荷が大きくなります。グラフィックモードでしか使えない機能が必須の場合を除いて、ベーシックモードを使うのがいいでしょう。

もっとも、最近のサーバはCPUやメモリ、I/O周りが高速で大量処理ができる安価なものが増えています。そのため、以前ほど心配しなくてもいいかもしれません。

3.サーバ上のフォント

グラフィックアイテムでは、処理をするときにフォントファイルにアクセスをします。このため、帳票サーバに仕様許諾をされたフォントが必要となります。特に、UNIX系のサーバでは、SVFが動作保証をしているSUフォントが別途必要になります。

基本はベーシックモードを使う

帳票の内容やどういった用途に使うのか?をよく考えて、選択する必要あるのがおわかりいただけましたでしょうか?

気をつけたいのは、アイテム単位でグラフィックモードは設定できることです。見た目はベーシックモードのような作り方をしていても、様式にグラフィックモードを有効にした状態だとグラフィックモードとして帳票が扱われます。そのため、知らない間にグラフィックモードになっていないように気をつける必要があります。

SVFX-Designerをインストールした直後は、グラフィックモードが設定されています。しかし、グラフィックモード機能を使わないのであれば、動作設定をベーシックモードにしておくことをおすすめいたします。