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スマホやタブレットが普及して、PDFをパソコンで見なくてもいい環境が増えています。どのデバイスで見ても、同じようにPDF見えますが、仕組みをご存知でしょうか?実は、同じように見えるのは、PDFにフォントを埋め込むという規格があるからなのです。

フォントデータがない場合、どうなるのか?

帳票を設計するときに指定したフォントが、見る環境にないとどうなるのでしょうか?当然ですが、見る環境にフォントデータがないと、帳票を設計した人が意図したような表示はできません。

同じWindowsでも異なるフォント

OSがWindowsやMac、Linuxなど異なる場合は想像つきやすいかもしれません。しかし、同じWindowsでもフォントはそれぞれ差異があります。同じ「MSゴシック」でもXP→Vistaでバージョンが変わって文字形状に違いが生じていたりすると見た目が変わってしまいます。

また、フォントの規格(一意のPostscript名)でもOSロケール(地域や言語)ごとに表示されるフォント名が違ってたり(日本語OSでは「MSゴシック」で英語OSでは「msgothic」といったFont Family名)すると、PDFは指定された名前で表示フォントを探すため、ロケールが違っていると表示できないという問題が起きます。

PDFではこういったフォントの違いを吸収しながら表示をしようとします。しかし、どのような環境でも対応ができるわけではありません。そのため、作成者が意図したものと同じものを閲覧者に見せるというのは難しいのです。

フォント埋め込みならどんな環境でも対応

SVFでは、こういった作成環境と表示環境が異なる場合に、設計者が意図しない表示を避けるための便利な機能があります。

”フォント埋め込み”と呼ばれるものです。これはPDFを出力するときに、フォントデータを埋め込んでおくものです。これによりユーザ環境で帳票を表示するときには、この同梱されているフォントを使うので表示が正しくできるようになります。

同じWindows OS上で利用するユーザー同士でPDFファイルをやり取りする場合でも、ユーザーが指定フォントや外字フォントを使う場合は、この機能が必要になるケースがあります。

フォント埋め込みの注意点

こんな便利なフォント埋め込みですが、3点ほど注意するところがあります。

1つ目は、フォント情報をPDFファイル内に埋め込みしてPDFを生成します。そのため、フォントを作成することについての使用許諾が必要です。

2つ目に、フォントを埋め込みするためファイルサイズが大きくなります。

最後に、PDF作成するときに、フォントの埋め込み作業が増えるため、サーバへの負荷が増加します。

注意点としてこれら3つがありますが、ユーザへの配慮から最近ではフォント埋め込みを利用していただくケースが圧倒的です。

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